
しもかわ森のブルワリー
本記事に掲載している写真やロゴは、ブルワリーさまよりご厚意で使用許可をいただいたものです。無断転載・無断使用は固くお断りします。現地の空気感をそのままお届けできれば幸いです。
このメッセージを初めて読んだとき、思わず胸がじんとあたたかくなりました。「気張らず飲める手軽さ」と、周りの人との輪をつないでくれるお酒であること。一人で飲むのも最高だけど、友人や家族と飲むビールが緊張をホッと和らげ、一緒に過ごす時間の濃度を上げてくれる——そんな言葉に、深く頷いてしまうビール好きの方もきっと多いはず。
縁もゆかりもない北海道下川町で、たくさんのエール(応援)を受けて始まったビール作り。ちょっと背伸びして頑張った日や、気の置けない友人との再会、家族とのいつもの食卓に。「明日へ向かう元気がわいてくる一杯」を届けたい——そんな想いが詰まったブルワリーが、北海道の森の町にあります。
基本情報
ブルワリーのストーリー

札幌の半導体エンジニアから、森のブルワーへ
もともと札幌で半導体エンジニアとして働いていた中村隆史さん。仕事帰りの一杯が日々の楽しみで、奥さまの紀久美さんとともにお酒好きでした。そんなある日、出会ったのがドイツの伝統ビール「ヴァイツェン」。その奥深さに、すっかり心を奪われたといいます。
農業を諦めた先に見つけた、新しい道
そしてコロナ禍をきっかけに、第二の人生を考え始めたお二人。最初は農業の道を志しました。しかし、初期投資や年齢を考えると現実は厳しい。それでも諦めきれず辿り着いたのが、「地元の作物を副原料に使えるクラフトビール」という選択肢でした。
移住の決め手は「シモカワベアーズ」
移住を後押ししたのは、下川町独自の起業型地域おこし協力隊「シモカワベアーズ」という制度。役場の担当者が熱心に伴走してくれたことで、ビジョンが少しずつ形になりました。こうして2022年、ご夫妻はついに下川町へ移住します。
元スナックを改装した、木のぬくもり溢れる空間
とはいえ、最初から順風満帆ではありません。物件探しは難航しました。「飲食店と醸造所を併設したい」という条件で空き店舗を探し続け、最終的に見つけたのは元スナックの建物だったとか。
そこでカラオケ付きVIPルームのある物件を、下川町の木をふんだんに使って一から改装。さらに修行先のご縁でつながった建築家とともに、床材もテーブルも照明器具も、すべて下川町の木材でしつらえた温かい空間が生まれました。
「明日も頑張ろう」と思える一杯を
その後、札幌のスミカワビール(旧澄川麦酒)で1ヶ月間しっかりと製法を学び、2023年末、ついに念願の自社醸造を達成。ちなみに隆史さんが下川町に住んで一番好きになったのは、夜の静けさだといいます。
「下川町の夜はとても暗く、静寂の中で星の輝きがとても綺麗なんです」。隆史さんがそう語る満天の星空は、ブランドのロゴにそっと写し取られています。地域の人たちの「エール(応援)」に、何度も励まされてきた日々。だからこそ今度は自分たちが、「明日へ向かう元気が湧いてくる一杯」を届けたい。そんな想いが、一本のビールにじんわりと染み込んでいます。
ブルワリーの個性・哲学

「土地の空気をそのまま飲む」というコンセプト
しもかわ森のブルワリーが目指しているのは、「下川の森の風を感じられるビール」。とはいえ、ただ美味しいビールを造るだけではありません。むしろその土地の風景や空気感までグラスに閉じ込める。このコンセプトが、何より特別です。
すべてのビールに「下川町産トドマツ」
では具体的に何が違うのか。それは、すべてのビールに下川町産のトドマツ枝葉を副原料として使用している点です。林業の町ならではの素材で、間伐材から得られる枝葉を活かしています。さらにこれは、下川町が掲げる「持続可能な森づくり」の精神とも重なる取り組み。
「下川町を一杯にしたビール」へ
また今後は、町内産ホップの定植にも挑戦中。さらに下川特産のいちごやトマトを副原料に使った季節限定ビールも展開予定です。つまり、ここでしか造れない、「下川町を一杯にしたビール」。それが、しもかわ森のブルワリー最大の個性です。
原料・製法のこだわり

森の香りの正体は「トドマツ」
味の決め手になっているのは、何といっても下川町産トドマツの枝葉。林業のまちならではの自然素材で、深呼吸したくなるようなグリーンな香りがふわっと広がります。
麦芽はドイツ産、仕込み水は下川の清水
そして麦芽は、ドイツ産の良質なものを使用。一方、仕込み水には下川町の清らかな水を使っています。このように、原料の段階で「森の町らしさ」が組み込まれているのが大きな特徴です。
少量多品目を可能にする「石見式醸造」
製法面で注目したいのが、修行先で学んだ「石見(いわみ)式醸造方式」です。1仕込み150リットル(330ml瓶換算で約336本)。じつに小さな単位で造れるのが特徴です。さらに150L容器を6台配し、ビアスタンドエールでは6つのタップから自家醸造ビールと厳選した他社製ビールを楽しめます。
つまり小ロットだからこそ、毎回その時にしかない仕上がりに出会えるのが魅力。「飲むたびに少しずつ違う表情を見せる」。そんな繊細さが、しもかわ森のブルワリーの一杯に宿っています。
看板ビールの紹介

スタイル:Pale Ale
ABV(アルコール度数):5.0%
IBU(国際苦味単位):23
SIRIUS(シリウス)|ペールエール5%
看板ビールとしてまず紹介したいのが、SIRIUS(シリウス)。ビアスタイル:アメリカンペールエール/アルコール度数5%/IBU(苦味指数)23。冬の大三角でいちばん明るい星の名前を冠した、まさにこのブルワリーの「主役」と呼べる一本です。
柑橘とトドマツが同時に香る、唯一無二の一杯
アメリカンホップによる柑橘の香りと、トドマツ由来のグリーンな森の香りが同時に立ち上る、ほかでは出会えない一杯。グラスに鼻を近づけると、まるで初夏の森を散歩しているような清涼感が広がります。そして一口含めば、ホップのほどよい苦味のあとに、すーっと喉を抜けていく爽やかさ。
「これは……森だ。森を飲んでいる。」
初めて飲んだとき、思わず口に出したのがこの一言。たとえば仕事終わりにキリッと飲みたい日にも、あるいはキャンプの夜の焚き火を眺めながらにも合う、頼れる存在です。
道内クラフトビールイベントでも定番格
さらに北海道の道内クラフトビールイベントでも、提供される一本。「森の香りが心地よいビール」として、下川町を代表する存在に育ちつつあります。しかもクラフトビール初心者の方にも「飲みやすい!」と評判で、ペールエールの入門編としても最適です。
その他のラインナップ

定番ラインナップは、冬の大三角を形作る3つの星から名付けられた「星降る森のクラフトビール」3種。それぞれにキャラクターが違うので、気分やシーンで選ぶ楽しさがあります。
PROCYON(プロキオン)|ピルスナー4.5%
チェコ発祥の元祖ピルスナーを目指したラガータイプ、それがプロキオンです。IBU30とほどよい苦味で、チェコ産ホップのキレのあるスパイシーな余韻が魅力。さらにモルトの風味を強調した、「最初の一杯」におすすめの一本です。
BETELGEUSE(ベテルギウス)|ヴァイツェン5%
南ドイツ伝統スタイルを目指した上面発酵のフルーティなビールが、ベテルギウス。小麦麦芽50%以上を使い、IBU10と苦味は控えめ。さらにバナナやクローブのような華やかな香りがふわっと広がります。だからビールの苦味が苦手な方にこそ、試してほしい一杯です。
併設施設

ビアスタンドエール|町の灯火のような小さな酒場
醸造所と同じ建物内にある直営店「ビアスタンドエール」。元スナックを改装した店内には、下川町の木材がふんだんに使われています。そして扉を開けた瞬間、木のあたたかい香りが鼻先をくすぐる。そんな空間です。
木のぬくもりに包まれるカウンター席
たとえばカウンターに腰を下ろせば、下川町産の木で作られた照明のやさしい光がふわっと頬を照らします。まるで森のなかの小さな灯火に、すうっと吸い寄せられるような気分です。
6つのタップから選ぶ「今日の一杯」
カウンターには6つのタップが並びます。しかも自社醸造ビールと全国から厳選したクラフトビールを飲み比べできるのが嬉しいところ。さらに店主の中村さんに声をかければ、その日の一杯のおすすめやペアリング料理を丁寧に教えてくれます。軽食もあるので、ふらっと一杯のつもりが、気づけば長居してしまう夜が待っています。
満天の星空と帰路の夜空まで含めて、ここだけの体験
営業は木・金・土・祝日の夜18:00〜23:00。そしてお店からの帰り道では、下川町の満天の星空が頭上に広がります。つまり帰路の夜空まで含めて、ここでしか味わえない夜の体験です。さらにグロウラー(ビール持ち帰り容器)を持参すれば、生ビールを詰めて持ち帰ることも可能。だから宿泊先での晩酌にも◎です。
ブルワリー様からのメッセージ
北海道・下川町の森に囲まれた小さなブルワリーです。自然の恵みを感じられる一杯を目指して日々醸造しています。ビールを通じて、下川の風景や空気まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
——しもかわ森のブルワリー
まとめ
「土地の空気を飲める一杯」が、ここにあります
クラフトビール選びに迷ったとき、「土地の空気を飲める一杯」があったら。そんな夢みたいなビールが、北海道下川町にありました。じつは札幌から移住したご夫妻が、森の町の素材と想いを丁寧に詰め込んだしもかわ森のブルワリーです。
3本それぞれに、あなたの一杯が見つかる
ピルスナー好きの方なら、まず「プロキオン」から。爽やかな森の香りを楽しみたい夜には「シリウス」がぴったり。それから苦味が苦手な方には、フルーティな「ベテルギウス」をおすすめします。星の名を冠した3本のうち、どれかがきっとあなたの「明日も頑張ろう」と思える一杯になるはずです。さらに下川町まで足を運べば、満天の星空とビアスタンドエールの灯火が、忘れられない夜をプレゼントしてくれます。
🍺 飲んでみたい方は、公式オンラインショップへ
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では、またの記事でお会いしましょー!
さあ、かんぱーい!
